クスリのよろず屋「雅 (Miyabi)」の見立て

臨床における薬局の役割とは?その在り方を模索しています. コンセプトは「街の臨床疫学者が居る場所」  手法はEBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療). 日々の活動・著者の想いなど.

症候診断の進めかた〜備忘録という名の準備〜

こんばんは.
こんにちは.
おはようございます.

薬局薬剤師のまさひろです.

さて, ようやく当初の目的達成↓

このブログでやりたいこと - クスリのよろず屋「雅 (Miyabi)」の見立て
に向けての準備を進めてゆきます.

どうやって症候診断を進めてゆけばよいのでしょうか.

すでにネットで調べればわかるようなことですが, 
自分にとっての備忘録として残しておこうと思います.

 ①情報収集
A. 系統的な病歴収集

L(location)部位
Q(quality)性状
Q(quantity)程度
T(timing)時間経過
S(setting)発症状況
F(factor)寛解因子, 増悪因子
A(associated symptoms)随伴症状

B. 正確な情報収集
・患者の発する言葉をそのまま鵜呑みにしない
・症状カテゴリーの判別
・曖昧な表現を極力避ける
・言葉以外の情報を大切にする(表情など)

 

②情報の解釈
C. 情報の取捨選択
  →患者の状態を一言(ワンフレーズ)で言い表す

D. 部位 x 病因
どこで × 何が起こっているのか

 部位:神経系・呼吸器系・循環器系・消化器系・筋骨格系
 病因:VINDICATE-P

Vascular血管性
Infammatory

炎症性

Neoplasm腫瘍
Degenerative変性
Intoxication中毒
Congenital先天性
Autoimmune/Allgery自己免疫・アレルギー
Trauma外傷
Endocrine内分泌
Pysciatric

精神

 E. 発症様式
スピードとトレンド
 → 突発・急性・ゆっくり / 持続・増悪・不変・反復

F. 症状持続時間
秒, 分, 時, 日, 週, 月, 季, 年

G. 分布
上下・左右・遠近

H. 寛解因子/増悪因子
裏をとること(アレで悪くなる/コレで良くなる)

I. 有病率
稀な疾患はやはり稀である.
既往, 年齢, 性別なども考慮(疫学的データを活用)

J. 鑑別診断リストの作成
本命, 対抗, 穴それぞれの疾患を3つ以内, 全部で7つ以内を目安に.
コツ:
・慣れないうちは漏れなくダブりなく鑑別をあげて, それから絞りこむ
・それぞれの可能性を合計すると100%になるようにする
・情報の重要・重大さを見積もる(ただし重症度は大事だが過信しないこと)

K. さらに診断を絞りこむ
症状を一元的に説明できるようなものをまず疑う

 

③決断する
L. 4つの因子で臨床決断する
 → 緊急度/重篤度/治癒可能性/有病率

M. 鑑別診断リストと4つの因子の照らし合わせ→決断をする
 → 経過観察/OTC医薬品対処/受診勧告/救急対応

 コツ:

 ・時間という武器を使う(=待てるかどうかを判断する)
     → 今すぐ白黒つける必要があるのかどうか

 ・症状のトレンドを踏まえる
     → 増悪なのか寛解傾向なのか

 ・状況と患者の意向を尊重する

 

...以上の流れで症候診断をすることになります.
全行程をいきなり完璧にこなそうとするのではなく(筆者自身もとてもじゃありませんができておりません), まずはできるところから始めましょう. 患者さんを見て「たぶんこうなるだろう」と心の中で予測したり, 他職種が決断を下したその過程や理由を聞いてみたり, などなど. 

 

...ようやくブログを立ち上げた当初の目的達成への一歩が踏み出せたように思えます.

ですがまだまだ小さな一歩. かつ稚拙な文章で申し訳ありません.

 

ここまで飽きずに読んでくださったあなたに感謝します.

ごきげんよう世界.
今日も良い1日を.


[参考]

症状対応 ベスト・プラクティス: デキる医療者になるための