クスリのよろず屋「雅 (Miyabi)」の見立て

臨床における薬局の役割とは?その在り方を模索しています. コンセプトは「街の臨床疫学者が居る場所」  手法はEBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療). 日々の活動・著者の想いなど.

JJCLIP_#46 認知症患者さんが睡眠薬を飲んでいると肺炎になりやすいのでしょうか?

薬局薬剤師のまさひろです.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成29年度第4回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成29年7月23日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.
 

ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから,
又はTwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例39:認知症患者さんが睡眠薬を飲んでいると肺炎になりやすいのでしょうか?]

【仮装症例シナリオ】

あなたは,とある街の薬局の薬剤師さんです.
今日は有料老人ホームへの定期訪問日.いつものように施設に伺うと,常勤スタッフの介護士さんから次のような質問を受けました.
「Dさんのことなんですけれど,最近むせることが多くなったんです.ただ,まだ発熱もないし,ご飯もしっかり食べられるからみんなあまり心配してないんですよね.でも最近ちょっと気になる記事をネットで見つけちゃって…(ネットの記事を印刷したものをあなたに渡す)」 

睡眠薬抗不安薬で肺炎リスク上昇―英研究
http://kenko100.jp/articles/121210000852/#gsc.tab=0

「本当に睡眠薬のせいで肺炎になんてなるんでしょうか? 先生,どう思います?」

[患者情報]
アルツハイマー認知症と診断された
ドネペジル塩酸塩5mgを服用中の75歳男性Dさん
最近不眠を訴えており先月よりゾルピデム5mg錠が追加された
周辺症状の兆候もなく認知症以外は特に大きな疾患の既往歴も現病歴もなし

その場で持参したタブレットで論文を探したあなた.
すると,睡眠薬と肺炎発症との関連を調べた論文を見つけたので,
その場ですぐに確認してみることにしました.

【論文タイトルと出典】
Risk of pneumonia associated with incident benzodiazepine use among community-dwelling adults with Alzheimer disease. CMAJ. 2017;189(14):E519-E529.
Taipale H, Tolppanen AM, Koponen M, et al.

PubMedhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28396328
PDF:http://www.cmaj.ca/content/189/14/E519.full.pdf+html

【使用するワークシート】
観察研究を10分で吟味するポイント
http://j.mp/jjclipsheet3
@syuichiao先生のブログより

  

今月も告知が大変遅くなりまして申し訳ありません.

今回は前回までの論文と少し違って,観察研究の論文を皆で読んでみましょう.

「それにしても,現場ですぐに論文検索なんて無理なシナリオ設定やろ!」
なんて思われる方も,まだまだ多いと根拠なく思っています.

しかしながら,今回はその論文検索デモンストレーションも配信中に行ってみようと画策しております.

現場でエビデンスを探して読んで行動できることを少しでも世に示して行けたらなと愚考しております.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 配信中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは, 薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです. 現在は@89089314先生, @syuichiao先生, そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.